建物を資産ととらえ、ビルの不動産価値を高め、法令遵守したコンサルティングを行います。

ビルオーナー様

ビルを所有する3つの大切な事

1、ビルの履歴の保存

一般に設計図と呼ばれる図面ですが、確認申請に添付された申請図、工事請負契約に添付された実施図面(契約図面)、施工者により作成される施工図、工事終了時に作成される竣工図などがあります。
ビルの価値を維持するためにも、新築時の申請図、申請書類、確認済書、実施図面、cadデーターなどが大切に保存されている必要があります。設計及び施工会社様から頂いていない場合は、要求して建築主様の責任で保管を行いましょう。
 

2、各テナント様の関係資料の保管

保有するビルに入居するテナント様のうち、内装工事を伴う飲食店舗などでは平面図、展開図、防災図の保管が必要です。用途変更が行われればその申請記録。また積載荷重、給排気計画、各防災設備などの変更工事記録も必要になります。また、A工事、B工事、C工事などの工事区分の記録も合わせて整理しておきましょう。
 

3、ビルの定期検査

法令では、建築基準法第12条に基づく定期報告制度について見直しが行われました。(平成20年4月1日施行) 建築物の定期調査報告及び建築設備定期調査報告は、調査資格者による報告が用途・規模により定められております。

事例-1

専門誌などで紹介されたのでご存じの方もおられるかもしれませんが、住宅用エアコン設置に関するトラブル紹介です。

 
某マンション管理組合の発註により、マンション全戸に住宅用エアコンを設置することになりました。エアコン業者は部屋の状況を配慮して、天井に近い壁の出っ張ったところに室内機を設置すべく、壁の出っ張ったところに専門機器を使って100φの穴開けをおこないました。しかし壁の出っ張った処は、建物の構造上重要な梁である事が判明しました。穴開けしたコンクリートには梁の主筋も一緒に切断されておりました。梁の切断された主筋の本数などを確認して建物の構造耐力を確認してみたところ、現行法の構造基準を満たす事ができない耐力不足の状況になっていたことが判明し、マンションは危険な状態と判断され解体されることになってしましました。常識的な知識があれば防げたトラブルですが、アイ・プランニングではマンション管理組合を始め、ビルオーナー様のサポート業務に対応致します。